税理士もe-Taxで関与先のマイページ参照が可能に
- yasuda-cpa-office
- 2 日前
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おはようございます!代表の安田です。
2025年5月26日、e-Taxのマイページ機能が大幅にアップデートされ、税理士等が委任登録を通じて関与先(顧問先)の情報を直接参照できるようになりました。
これまでは納税者本人しか閲覧できなかった情報も、一定の手続きを経ることで税理士が必要なときに直接確認可能となり、業務の効率化が大いに期待されます。
■ 何が変わった?マイページ情報の共有が可能に
従来、顧問税理士が変更された場合などには、納税者自身から情報の引継ぎを受ける必要があり、過去の届出書提出状況などの確認に手間がかかっていました。
今回の改正により、税理士等がe-Tax上で「委任関係の登録」を行なえば、関与先の次のような情報を参照することが可能となります:
▼ 参照可能な主な情報(過去5年分):
所得税:青色申告・白色申告の区分、予定納税額など
法人税:中間申告額、青色・白色区分、延長特例の有無など
消費税:中間納付額、簡易課税選択の有無など
贈与税:令和7年1月6日以降の申告情報(過去7年分)
加えて、還付先口座やメッセージボックスの内容、連絡先メールアドレスも閲覧対象となっています。
■税理士によるメールアドレスの更新も可能に
特筆すべきは、税理士等が「関与先マイページに登録されているメールアドレス」を自身で更新できるようになったことです。
これまでは、顧問変更時に旧税理士のアドレスが残っていたために、
「新税理士に通知が届かない」
「旧税理士が引き続き通知を受信してしまう」
といったトラブルが多発していましたが、今後は新任税理士が自身でメールアドレスを修正できるため、こうした問題も解消されます。
■ 登録手順:e-Tax上での「委任関係」の設定が必要
▼ 登録の流れ(双方の操作が必要):
税理士側 e-Taxソフト(WEB版)にログインし、 「関与先関連」から自身のカナ名称を登録 → そのカナ名称を納税者に伝達
納税者側 e-Taxソフト(WEB版)で「税理士への情報共有」を選択 → 税理士の利用者識別番号と納税者のカナ氏名を入力して登録
この登録が完了すると、税理士はe-Tax上の「関与先一覧」から、電子証明書認証を経て対象マイページ情報を閲覧できます。
📌 注意:委任関係を解除するとメールアドレス更新はできなくなるため、解除前に操作が必要です。
■ まとめ:e-Tax活用で顧問変更や情報確認が円滑に
今回の機能追加により、顧問変更時の情報引継ぎの手間が大幅に軽減され、税理士業務の正確性とスピードが向上することが期待されます。

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