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e-Taxのスキャナ読取り要件が緩和

  • yasuda-cpa-office
  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

おはようございます!代表の安田です。


令和7年度(2025年度)税制改正により、e-Taxを利用する際の添付書類のスキャナ読取り要件が見直されました。これにより、従来の「フルカラー」での読取りから、「グレースケール」でのスキャンも認められるようになり、利便性が大きく向上します。

今回は、このスキャナ要件の変更内容と、今後予定されているファイル形式の拡充についてご紹介します。


■改正のポイント:グレースケール読み取りが可能に!

従来、e-Taxで添付書類を画像データ(PDF)として送信する場合、以下の条件が課されていました:

  • フルカラー(RGB各256階調以上)でスキャンしたものに限る

今回の改正により、令和7年4月1日以降に送信される添付書類からは、以下の条件が認められるようになりました:

  • グレースケール(白~黒まで256階調)でスキャンしたものでも可

これにより、イメージデータのファイルサイズが小さくなり、ファイルの分割などの手間が減るため、実務負担の軽減が期待されます。

なお、スキャンの解像度要件(200dpi以上)については変更なしです。


■ファイル形式に「JPEG」が追加へ(令和10年から)

現在、e-Taxにおける添付書類のイメージデータ形式は「PDF」のみが認められていますが、これも見直され、令和10年1月1日以降は「JPEG(JPG)」形式も追加される予定です。

  • JPEG追加の背景:スマートフォン等での利便性を高めるため

  • 注意点:JPEGは高解像度となる場合もあり、データ容量が大きくなる可能性あり

  • 対策として:e-Tax側のシステムも、送信可能なイメージデータ容量の拡大を予定


■改正内容まとめ(比較表)

項目

改正前(〜2025年3月31日)

改正後(2025年4月1日〜)

色調

フルカラー(RGB 各256階調)

グレースケール(256階調)以上も可

解像度

200dpi以上

変更なし

ファイル形式(予定)

PDFのみ

PDF+JPEG(2026年〜)

■まとめ:スキャナ環境の見直しも視野に

今回の見直しにより、手軽なグレースケールスキャンでも対応可能となったことで、e-Tax活用のハードルが一段下がりました。データ容量の軽量化により、スムーズな電子申告・電子保存が実現しやすくなる点もポイントです。

来たるJPEG対応に向け、今後の社内運用やスキャナ環境の再確認もお勧め




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