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e-TaxのID・パスワード方式の新規発行が停止

  • yasuda-cpa-office
  • 10月15日
  • 読了時間: 3分

おはようございます!代表の安田です。


今回は、e-Taxの申告時に使用する「ID・パスワード方式」の最新動向について解説いたします。


1.「ID・パスワード方式」とは?

e-Taxで確定申告を行なう際、本人確認の方法としてこれまで

  • マイナンバーカード方式(ICカードリーダー等を使用)

  • ID・パスワード方式(税務署で発行されたIDとパスワードを使用)

の2つが存在していました。


ID・パスワード方式は、マイナンバーカードの普及が十分でない時期の暫定的措置として設けられた制度です。マイナンバーカードを持たない方でも、税務署窓口で本人確認を行えば、自宅のパソコンやスマートフォンから申告ができるという利便性がありました。


2.令和7年10月1日から「新規発行が停止」

国税庁は、マイナンバーカードの保有率が約8割に達したことや、政府が掲げる「デジタル社会の実現に向けた重点計画」(令和7年6月13日閣議決定)を踏まえ、令和7年10月1日から「ID・パスワード方式」で使用するID・パスワードの新規発行を停止と発表しました。

つまり、これから初めてe-Taxを利用する方は、マイナンバーカード方式での申告が原則となります。


3.既存利用者は「当面の継続利用が可能」

すでにID・パスワード方式を届出済みの方は、引き続きこの方式での申告が可能です。ただし、国税庁は「今後の対応については改めて案内する予定」としており、将来的には段階的な廃止も想定されると考えられます。


今後は、以下のようなスケジュール感を想定しておくとよいでしょう:

時期

主な対応

対象者

令和7年10月以降

新規発行停止

新規利用者

令和8年以降(予定)

利用者への移行案内開始

既存利用者

数年以内(予想)

完全廃止・マイナンバーカード方式へ一本化

全利用者

4.マイナンバーカード方式の普及と利便性

マイナンバーカード方式では、ICカードリーダーやスマートフォン(マイナポータルアプリ)を使って申告が可能です。最近では、スマートフォンだけで完結できるケースも増えており、セキュリティと利便性の両面で優れています。

特に令和7年分申告以降は、

  • マイナポータル連携による控除証明書の自動取得

  • ふるさと納税や医療費通知の自動反映

など、データ連携による入力の手間削減が大きく進む見込みです。


5.まとめ:今後はマイナンバーカードへの早期移行を

税務署でのID・パスワード発行が終了した今、マイナンバーカードを活用した電子申告への移行が本格化しています。すでにID・パスワード方式をお使いの方も、

  • マイナンバーカードの取得・更新

  • スマホでのe-Tax利用練習を早めに行っておくとスムーズです。


当事務所では、電子申告の導入支援・マイナンバーカード方式への移行サポートを行なっております。確定申告や法人申告における電子化対応でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。




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